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地団研ブックレット17
電子顕微鏡鉱物学からバイオ・地球史鉱物学へ(第二版)
—まず実践、鉱物版「科学運動」、哲学は科学にどう役立つか—

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赤井純治0918-5372A5判118頁1,000円240円
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初版の残りがわずかになったので、第二版を出すことになりました。これを機に部分的に中程度に補筆をしました。……防衛費5年間で43兆円、沖縄にミサイル基地新設拡張、自衛隊建物・施設の地下化、沖縄の病院に野戦病院的機能の整備を始めるなど、まさに戦時体制が整えられつつある動きです。……そこで、考えるべきは、初心です。学問・研究を行う軸足。私の属する地学団体研究会(地団研)は、戦前の、科学の戦争への動員、科学と研究者の退廃、そして戦後も克服されなかった学問の荒廃を打ち破ろうと、若い清心な力での地学の再建ということで発足しました。学術会議の創設、あるいは諸分野での同様の動きとも軌を一にしています。いま戦前のような軍事を軸とした学問・大学の荒廃が始まり、怒涛のような勢いで逆風が吹き荒れ出しました。……このような時に、地団研は何をなすべきか、正面から大きく問われます。……(「第二版にあたって」より)

【もくじ】
  • 第二版にあたって
  • はじめに
  • 第一部  電子顕微鏡鉱物学からバイオ・地球史鉱物学へ
    —鉱物研究の歩みと新しい鉱物像の探求—
    • 第1章 鉱物の謎の解明史:規則性/結晶のなぞ追求の長い道のりから、ミクロの不規則性へ、そして相互作用への関心
    • 第2章 鉱物の運動像の基本
    • 第3章 鉱物の運動と「進化」
    • 第4章 鉱物と生物の相互作用にかかわってくる生物圏の「拡大」とバイオミネラリゼーション
    • 第5章 地球史におけるミクロ・バイオの鉱物学(1):鉱物と微生物の相互作用とその具体例
    • 第6章 地球史におけるミクロ・バイオの鉱物学(2):地球の歴史の中で鉱物をとらえる
    • 第7章 地球史鉱物学へ:現在と未来への展望
  • 第二部  哲学は科学にどう役立つか
    —私の鉱物研究と実践的「科学運動」論—
    • 第1章 地団研の科学運動、三位一体
    • 第2章 未来をきり拓く哲学の基礎
    • 第3章 科学研究のどこに哲学・弁証法は役立つか?
    • 第4章 弁証法にかかわる幾つかの問題
    • 第5章 その他どこに弁証法は決定的に役立つか?またその学習の仕方
    • 第6章 これからの地団研を考える:私の科学運動論
  • 図の出典補足
  • 引用文献
  • あとがき

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