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地学双書40 地すべり調査・解析入門

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著者ISSN判型ページ数頒価送料
山崎孝成・濱崎英作・柴崎達也1342-6001B5判336頁4000円無料
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地すべり調査・解析入門
付録プログラム

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【地学双書39の主な内容】「はじめに」から抜粋
(1)入門書としての特徴

地すべりの国際的定義を解説(第1章)
Landslideという英単語は,日本語の地すべりという用語に加えて崩壊なども包摂する用語です。国際的定義の該当部分の英文をそのまま引用掲載しているので,参考にしてください。
地すべり調査法について解説(第2章)
地すべり調査を行うときに参考となるように,多くの地すべり現場を引用しながら,地すべり地形の用語解説,調査地の歩き方(地すべりの幅がわかればすべり面深度も推定可能,転石による地質調査法など),調査ボーリングのコア鑑定法,事前の地形調査として便利なQGIS(地理情報システムウエア)のインストールから実際の使用方法解説(踏査ルートの記録など),地すべり調査でよく使われる物理検層の代表は地下水検層ですので,現場における検層実施のノウハウ,解析グラフの判定に関する多くの事例を取りあげ,試験結果の解釈に参考になるようにしました。超音波反射検層(超音波式のボアホールカメラ)は,地すべり移動体の判別,すべり面や基盤岩の走向・傾斜も計測できるとても有効な物理検層法です。第2章を読むと先輩達の調査ノウハウ満載なので,地すべり調査を行うときに大変役に立ちます。
すべり面の構造や特殊なせん断試験などを解説(第3章)
すべり面を見たことのない方にも参考となるように,すべり面の写真・スケッチを多数掲載して解説しています …… 。すべり面を含むせん断帯の覆瓦構造も興味深い。
二次元と三次元の安定解析の解説(第4章)
簡易解析ソフトはHPからダウンロード可
地すべり防止対策工の概略と水位低下計算,必要抑止力の計算式を解説(第5章)

(2)専門書としての特徴

地すべり機構解明における構造地質学の適用・地質構造的な断層面とすべり面との類似性など解説。多くの技術者が勘違いしている安定解析の根本問題についても解説…。


—目次—
第1章地すべりの定義
1. 1国際的な地すべりの定義
1. 2日本の法律における「地すべり」の定義
1. 3日本の法律における崩壊等の定義
1. 4わかりやすい地すべり・崩壊の定義事例
第2章地すべり調査法
2. 1地すべり各部の名称
2. 2地すべりの分類
2. 3地すべり地形調査
2. 4地すべり地の歩き方ノウハウ
2. 5ボーリング調査
2. 6物理検層
2. 7物理探査
2. 8地すべり観測法
第3章すべり面の特徴とせん断強度
3. 1すべり面の構造
3. 2すべり面のせん断強度計測技術
3. 3すべり面の力学特性
第4章斜面の安定度評価
4. 1安定解析
4. 2二次元極限平衡の安定解析
4. 3三次元安定解析
4. 4地震時の安定解析
第5章地すべり対策工
5. 1地表水排除工
5. 2地下水排除工
5. 3排土・押さえ盛土工
5. 4抑止工
5. 5その他の工法

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