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専報59 紀伊半島における四万十付加体研究の新展開

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紀州四万十帯団体研究グループ編著0912-5760A4判310頁(絶版)──
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 四万十団研は1965年に「紀伊半島の四万十帯の構造発達史」の解明をテーマに団体研究を開始し、牟婁層群の層序と構造を確立し、四万十帯の南に、大陸的基盤を持つ「黒潮古陸」が存在したとする仮説を提唱した。この仮説は「日本列島の基盤」論に一定の貢献を果したが、プレートテクトニクスの進展に伴い、四万十帯がプレート沈み込みに伴う付加体として認識されるようになり、「黒潮古陸」仮説の困難性が明らかになった。
 四万十団研がプレートテクトニクスを受け入れ始めた頃、団研の活動は縮小・停滞期を迎えることとなったが、一方で個人研究は着実に継続されていた。そのような中で、これまでの研究成果を付加体概念で新たに総括しようという気運が高まり、2005年に四万十団研は再び活動を開始した。
 再生四万十団研は、以前から継続していた牟婁層群の含角礫岩や放散虫化石の研究を進展させるとともに、地向斜造山論に基づく従来の成果をプレートテクトニクスに依拠して、全面的な再検討を行った。特に紀伊半島の四万十帯全域の地質図の再編集、放散虫化石に基づく各地質体の年代確定、白亜系〜新第三系付加体の全ユニットの再定義に努力を傾注した。また、「サラシ首層」の再検討や熊野層群の泥ダイアピル岩体の研究にも取り組んだ。
 これらの成果をまとめたのが本専報である。今後の四万十帯研究のためにはなくてはならない書である。

目次
まえがき−本専報の視点と概要−
口絵:カラー6頁
第一部:四万十付加体の地質と構造に関する論文(白亜系付加体/古第三系・新第三系付加体)
第二部:四万十付加体に関連する個別的課題の研究(四万十付加体形成後の前弧海盆堆積物と付加体/四万十付加体の地質構造/高間隙水圧と構造形成/堆積過程と堆積環境/放散虫化石)
第三部:構造発達史
付録:新版・紀伊半島四万十帯(四万十付加体)20万分の1地質図

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